い抜き言葉とは?|例文と見分け方を紹介

特に親しくない仕事相手から「いつもお世話になってます」とメールが来たら、急に距離を詰められたような違和感がありませんか?

それは、この文章が「い抜き言葉」になっているからです。

い抜き言葉は、カジュアルな口語表現として広く浸透しています。しかし、フォーマルな文章で使うのはNG。

もちろん、ライターが仕事で使うと修正対象になります。

この記事では、うっかり使いがちな「い抜き言葉」を解説します。見分け方やチェックツールも紹介するので、ぜひご覧ください!

目次

い抜き言葉の例

1 - い抜き言葉とは?|例文と見分け方を紹介

い抜き言葉は「~してます」とするべきところで「~してます」と省略する表現です。

  • 「今日は休んでます」(います)
  • 「まだ返信してません」(いません)
  • 「仕事をしてる」(している)
  • 「読書はしてない」(していない)
  • 「痩せてきてる」(きている)

音読するとわかりますが、い抜き言葉は会話でよく使用します。

さらにカジュアルな会話になると、”てにをは”を省いて「今日休んでます!」のようにしますよね。

「ら抜き言葉」と違い、い抜き言葉は自然な口語表現・カジュアルな文語として広く受け入れられています。

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しかし、会話で使うからといって、TPOを考えずに使ってよいわけではありません。

  • ライティングの仕事
  • ビジネスメール
  • 目上の方と話すようなフォーマルなシーン

上記でい抜き言葉を使うのはNGです。

い抜き言葉の見分け方

2 1 - い抜き言葉とは?|例文と見分け方を紹介

い抜き言葉は、あまりに馴染み過ぎていて、意識していないとつい使ってしまうのが厄介です。

とはいえ句読点の近くにしか出現しないので、簡単に見分けられます。

「おります」で変換できるかチェック

「い抜き言葉」を見分ける手順
  1. 句読点(「、」「。」)を探す
  2. 前方の言葉が「おります」に変換できるかチェック
  3. 変換できたら「い」抜き言葉に注意

「いつもお世話になってます。
先日ご質問いただいた件について、ちょうどよい資料があったのでお送りします。
鍵を掛けてますので、次に送るパスワードで解除してください。
よろしくお願いします!」

↓(「おります」で変換)

「いつもお世話になっております
先日ご質問いただいた件について、ちょうどよい資料があったのでお送りします。
鍵をかけておりますので、次に送るパスワードで解除してください。
よろしくお願いします!」

「おります」で変換できるのは2カ所だけです。確認すると、い抜き言葉になっていますよね。

  • 「お世話になってます」→「お世話になってます」
  • 「鍵をかけてますので」→「鍵をかけてますので」

「おります」で言い換えられる場所を探すと、効率的にい抜き言葉をチェックできます。

ただし、い抜き言葉に「い」を入れても敬語にはなりません。

  • 口語:「お世話になってます」
  • 丁寧語:「お世話になっています」
  • 敬語:「お世話になっております」

    きちんとした敬語を使えば、い抜き言葉は出現しないといえますね。

    注意!文章校正ツールでは漏れやすい

    ライターは敬語で文章を書きません。そのため、い抜き言葉を使っていないか納品前のチェックが必要です。

    い抜き言葉チェッカーなら、無料の文章校正ツールPRUVが比較的高い精度で拾います。

    pruv - い抜き言葉とは?|例文と見分け方を紹介
    (出典:PRUVチェック結果より)

    ただし、抜けもあります。自分でも忘れずチェックしましょう。

    い抜き言葉はカジュアルな口語表現

    3 - い抜き言葉とは?|例文と見分け方を紹介

    い抜き言葉は、間違った日本語ではありません。

    小説のセリフや吹き出し内の文、インタビュー記事などでは、人物の個性を出すために口語表現を使います。

    • 「最近、読書をしてないな」
    • 「最近、読書してないな」

    どちらに親近感を持つかというと、下のセリフのはずです。特に”てにをは”を省いた文章なら、い抜き言葉のほうが自然に聞こえます。

    地の文ではNGですが、使う箇所に応じて上手く使い分けましょう。

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